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胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは

胃潰瘍、十二指腸潰瘍とは、何らかの原因によって胃酸が胃や十二指腸の粘膜を溶かしてしまい、潰瘍を形成してしまう病気です。胃酸によって胃や十二指腸を消化してしまうことから、胃潰瘍や十二指腸潰瘍は消化性潰瘍とも呼ばれます。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状

以下は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の主な症状となります。特に吐血や黒色便を引き起こした場合には重症化している恐れがあるため、気になる症状が現れている場合にはお早めに当クリニックまでご相談ください。

  • 胸やけ
  • 胃もたれ
  • 空腹時のみぞおち痛
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • ゲップが多く出る
  • 動悸
  • 息切れ
  • 立ちくらみ
  • 吐血
  • 黒色便

など

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の原因

胃潰瘍の原因の70%、十二指腸潰瘍の原因の95%はピロリ菌感染と報告されています。ピロリ菌は胃の中に生息することができる細菌で、幼少期に家族による口移しや不衛生な井戸水を飲むことなどによって感染します。ピロリ菌に感染すると長期間に渡って胃粘膜や十二指腸粘膜に炎症を起こし、放置すると潰瘍を形成するようになります。特に血液をサラサラにする薬や非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)などの痛み止め薬を長期間使用すると、胃粘膜や十二指腸粘膜の防御力が低下して炎症が重症化し、潰瘍を形成しやすくなります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の検査

胃潰瘍や十二指腸潰瘍の検査では、胃カメラ検査ピロリ菌検査などを実施します。胃潰瘍や十二指腸潰瘍の症状は胃癌などの重篤な病気と似ているため、気になる症状が現れた場合にはできるだけ早めに検査を実施して状態を確認することが重要です。

胃カメラ検査

胃カメラ検査では、極小の内視鏡スコープによって胃粘膜や十二指腸粘膜の状態を直接観察します。また、検査中にピロリ菌感染が認められた場合は、そのまま除菌治療を行うことも可能です。当クリニックの胃カメラ検査では、内視鏡スコープを鼻から挿入する経鼻胃カメラ検査を行うことができます。内視鏡スコープを口ではなく鼻から挿入することで、嘔吐反射のリスクを回避することが可能となります。また、当クリニックでは胃カメラ検査の際に鎮静剤を使用することができます。鎮静剤を使用することで患者さんは眠っているようなリラックスした状態で負担なく検査を終えることができます。経鼻内視鏡検査や鎮静剤に関してご不明な点がございましたら、お気軽に当クリニックまでご相談ください。胃カメラ検査をご希望の際は、まず医師の診察を受けていただく必要があります。Webもしくはお電話より診察のご予約をお願いいたします。

胃カメラ検査

ヘリコバクター・ピロリ菌検査

内視鏡にて組織採取をして調べるほか、呼気による検査でも判定が可能です。

ピロリ菌検査

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療は、発症原因や症状の程度によって最適なものが選択されます。主な治療法は以下となります。

栄養療法

栄養療法は、主に潰瘍が進行して出血や穿孔を起こしている際に適用されます。粘膜が出血や穿孔を起こしていると通常の食事を取ることが難しくなるため、点滴などによって栄養を摂取する必要があります。

薬物療法

抗生物質

ピロリ菌感染が原因と認められた場合には、抗生物質を投与してピロリ菌の除菌治療を行います。

制酸薬

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は胃酸の過剰分泌によって引き起こされるため、制酸剤を使用して胃酸分泌量を適切にコントロールします。

抗炎症薬

炎症の程度が激しい場合には、抗炎症薬を使用して改善を図ります。ただし、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の影響で炎症を起こしている場合には、NSAIDsを休薬する必要があります。

手術療法

症状が重症化して胃粘膜・十二指腸の粘膜が出血や穿孔による腹膜炎を起こしている場合には、外科手術による治療が検討されます。なお、手術が必要と判断した場合には、連携する高度医療機関をご紹介いたします。

どの治療法を適用するかは、患者さんの身体の状態や症状の程度、発症原因などを総合的に鑑みて医師が判断します。また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍は治療によって一時的に症状が治まったとしても炎症が残っていると再発を起こす恐れがあるため、自己判断で治療を中断することなく医師の指示に従って治療を継続することが大切です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍
に関するよくある質問

ストレスが原因で胃潰瘍・十二指腸潰瘍になることはありますか?

過度なストレスの蓄積は自律神経のバランスを乱して胃酸分泌を促進したり胃腸の蠕動運動の働きを低下させ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こす恐れがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍が自然に治ることはありますか?

症状が軽度であれば、時間とともに胃粘膜や十二指腸粘膜が自然治癒することがあります。ただし、発症原因が生活習慣の乱れやピロリ菌感染、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の副作用である場合には、根本的な原因を取り除かない限り症状が進行する恐れがあります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍が治れば、食事を以前と同じ内容に戻せますか?

治療によって医師から根治したと認められた場合には、通常通りの食事に戻していただいて構いません。ただし、発症原因が過食や脂分・刺激物の過剰摂取、過度の飲酒などであった場合には、これらの食事習慣の乱れを改善しない限り再発を起こす恐れもあるため、注意が必要です。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍の違いはありますか?

胃潰瘍と十二指腸潰瘍では現れる症状は似ていますが、痛みが現れるタイミングは異なります。以下は、胃潰瘍と十二指腸潰瘍の症状の違いとなります。

胃潰瘍

胃潰瘍の場合には、食後3~4時間の間に痛みが現れる特徴があります。また、過食によっても痛みが現れることがあります。

十二指腸潰瘍

十二指腸潰瘍の場合には、空腹時や夜間に痛みが現れる特徴があります。また、食事を取ると一時的に症状が治まる特徴もあります。

すぐに受診しなければいけない胃潰瘍・十二指腸潰瘍の症状はありますか?

以下のような症状が現れている場合には、速やかに医療機関を受診して専門的な治療を行う必要があります。

真っ黒い便(タール便)が出た

黒いタール便が出ている場合には、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が進行して胃粘膜や十二指腸粘膜が出血を起こしている恐れがあります。この状態を放置すると出血性ショックを引き起こす恐れもあるため、早急に治療を行う必要があります。

激しい腹痛が続く

胃潰瘍や十二指腸潰瘍によって激しい腹痛が続いている場合には、症状が進行して粘膜が穿孔を起こしている恐れがあります。穿孔を起こすと食べたものや老廃物、細菌などが周囲の組織に漏れ出して腹膜炎を引き起こし、命の危険を伴うこともあります。激しい腹痛が続く場合には早急に医療機関を受診して緊急手術を行うことが重要です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍と診断されたら、気を付けたいことは何ですか?

以下は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を起こした際の主な注意点となります。

薬はきちんと服用する

薬物療法によって一時的に症状が改善したとしても、潰瘍が完全に治癒するまでには6~8週間ほどかかります。そのため、自己判断で服用を中止することなく、医師の指示に従って治療を継続することが大切です。

規則正しい生活を心がける

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は、過食や脂分・刺激物の多い食事、過度なストレス、喫煙などの生活習慣の乱れが原因で発症するケースが多く見られます。そのため、治療によって一時的に症状が和らいだとしても、適切な生活習慣を維持し続けることが再発や重症化を予防する上で重要です。

合併症に注意する

胃潰瘍や十二指腸潰瘍は進行すると粘膜が出血や穿孔を起こして下血や激しい腹痛などの症状を引き起こします。これらの症状が現れた場合には手術治療が必要になりますので、治療は医師の指示に従って最後まで継続するようにしましょう。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の死亡リスクはありますか?

胃潰瘍・十二指腸潰瘍による死亡率は3%程度と報告されているため、死亡リスクはそれほど高くありません。早期発見・早期治療によって適切な治療を行えば、ほとんどの場合は根治が見込める病気となります。しかし、治療せずに放置したり治療によって一時的に症状が治まった際に自己判断で治療を中止してしまうと、重症化して胃粘膜や十二指腸粘膜が出血や穿孔を起こし、出血性ショックによって命を落とす危険があります。そのため、治療は医師の指示に従って最後まで継続することが重要です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の合併症はありますか?

胃潰瘍・十二指腸潰瘍が悪化すると、胃や十二指腸からの出血、穿孔(穴があくこと)、狭窄などの合併症を引き起こすことがあります。